「一人静」という花が、好き! 古風な名前もお気に入り! 凛と真直ぐに咲く姿は、平安時代末期の武将・源義経に寵愛された静御前、そのものです。

元は京都で一番美しいといわれた白拍子((平安末期~鎌倉時代にかけて起こった歌舞の一種。およびそれを演ずる遊女)で、雪の吉野山で義経と生き別れとなった。京都に向かう道中、義経の異母兄である源頼朝方に捕らえられて、鎌倉へと送られてしまいました。

義経と対立する源頼朝は、静御前に白拍子を舞うように命じます。義経を慕う歌を唄い舞った静御前は、源頼朝を激怒させたが、妻の北条政子の計らいで、怒りを収めたと言われています。

静御前は義経の子を出産するが、頼朝の命で男子ゆえに、由比ヶ浜に沈められてしまった・・・。

ままならぬ時代をたくましく生き抜いた静御前と、「凛」と咲く一人静の花が、私には二重写しになります。

 

 

 

静御前のようなたくましさは持ち合わせておらず、辛い時期に「笑顔の私に会いたい!」と願いつつ、描き上げた帯から、今でも元気をもらっています。