私にとっては、簡単そうで難しい男性着付けのことは、先日書かせて頂きました。

男性のきものの着姿は、素敵でおもろい! 惹きつけられるのは長じゅばんや羽裏(袷羽織の布地)です。ぎょうさん若い頃きものに詳しい女性に、小粋な羽裏のことを伺ったことがありました。その方は、

「殿方はどこでも脱いちゃうので、羽裏や長じゅばんが洒落ているのよ。」と。かまとと族所属のあたし、そこで終わりに致しましたけれど(笑)

調べてみました。江戸時代は、幕府から奢侈禁止令(贅沢禁止令)のお達しが度々出たそうです。贅沢(派手)なきものをまとうことを禁止。庶民は、どうにかしてお洒落をしようと、豪華な絵柄を見えない裏地や長襦袢で、遊ぶようになり、それが流行、『裏勝り』の美学へと。。。粋な世界ですね!

 

 

男物下駄も好物で、自宅周辺の徘徊に愛用しております。

また、日本画家・鏑木清方さんの世界によく登場される、品があり、知的な女性へ憧憬の念をいだいており、特に「築地明石町」の羽織姿、ぞっこんほれています。泉鏡花さんのご紹介で、清方さんに絵を習っていらした江木ませ子さんが「築地明石町」のモデルさんだそうです。下駄をはいた足元から、きりりとした人柄を感じました。

ちなみに、男羽織は大きくて防寒用には便利です。以前はコート代わりにしたり、羽織としてまとえなくなったものは、洋服用のコートに再生して、長く愛用いたしました。

 

今朝は、好物をたくさん並び立ててしまいました。いつも心は「きものと一緒」。。。