晴れた空を見上げ、「冬きたりなば春遠からじ」とつぶやいております。
「麁服(あらたえ)と繪服(にぎたえ)」中谷比佐子(著)安間信裕(著)門家茂樹(監修)のご本の「出版記念講演会」がございました。
天皇即位の秘儀 践祚大嘗祭(せんそだいじょうさい)と、二つの布。
「践祚大嘗祭」とは、天皇が一代に一度の大祭として行うものです。
二つの布、「麁服(あらたえ)と繪服(にぎたえ)」
もとは麻織物で麁服、繪服で作られていたが、絹糸がより繊細になったので、細糸の大麻で織った布と、細くてしなやかな絹糸で織った絹布が、悠紀殿・主基殿に置かれるようになったそうです。
二つの布
・麁服(麻織物) 植物性 陽 男性を意味する。
・繪服(絹織物) 動物性 陰 女性を意味する。
男女の結合、陰陽の調和、新しいものの誕生の願いが込められている!
麁服・繪服は、天皇が即位後、初めて行う新嘗祭「践祚大嘗祭」で用いられます。日本文化の中でなくてはならない布です。
また、こんなお話も、江戸時代は、大嘗祭の2日前に皆(日本中)が神社に行って、お祓いしたそうです。
たくさんのお話を拝聴いたしました。そこには、命を尊ぶ心! 目に見えないものを大切にする心! などが。
日本に生を受けられた幸せを、噛みしめています。。。