今日から、霜月。。。

昔、「砧(きぬた)は女性の秋の夜なべ仕事だったったと・・・」そんな文章にふれて、砧を調べてみました。布が貴重な時代には、身分の高い人は絹や木綿のきものをまとえたが、庶民は、麻などで採った繊維で織ったものをまとっていました。

砧とは、麻・楮(こうぞう)・葛(くず)などで、織った布はゴワゴワ固いため、柔らかくしたり、つやを出すために用いる木、または石の台のこと。または、打つこと。

 

 

 

 

古人は少しでも長持ちさせるために、藍で布地を染め強くしてから、負担の掛かる肩・背中・胸にかけて麻の糸で刺し子を施した。やがて木綿糸が流通するようになると、白い糸で刺した。それが、「こぎん刺し」「菱刺し」のもとだそうです。このように補強と保温をした。

弱くなった生地は、いろいろとやりくりして、下着・子供のきもの・夜具・風呂敷・おしめ‣雑巾、または裂いて「裂き織り」で別のものに再生していった。最後は燃やした「灰」は、洗剤に。 そんな布の命を使い切る知恵の見直し、復活はありませんか?

「灰まで大事に使った!」