夏終わる!    コロナ禍で、今夏も「ゆかたの花」の開花は、少なかったですね。

 

ゆかたへの思い:夏の果て_f0205317_07270245.jpg

 

そんなゆかたに思いを馳せると、はじめ「ゆかた」は人前でまとうものでは、なかった!

 

ゆかたはもともとは、蒸し風呂に入浴する際にまとう下着の一種であって、人前でまとうものではなかった。蒸し風呂に入る時は、汗をとり、火傷などをしないように湯帷子(ゆかたびら)という麻の単衣(ひとえ)をまとった。

 

今日のような湯につかるようになったのは中世で、庶民に広まったのは、江戸時代に入ってからだそうです。その後、銭湯の普及で、湯帷子は簡略化されて、男は湯褌(ゆふんどし)、女は湯もじ(腰に巻く)を付けて入浴した。ゆかたは入浴後に着る単衣をさすようになる。現在のバスローブのお役目を果たした! なのでゆかたは銭湯以外では、出番はなかった。

 

それとは別の流れが生まれた! 江戸初期に盆踊りが盛んになり、見た目の良い模様の踊り浴衣(盆帷子)が広まり、街中でも大っぴらにまとうことが出来るようになってきた。歌舞伎役者たちがデザインなどの考案をめぐらし、大衆の心をつかみ、流行した! 江戸後期にはゆかたは夏のお洒落着として、しっかりと根付いていった!

 

ゆかたの移り変わり話でした。。。

 

写真の可愛い女性は、モデルの秋谷ジェマさんです。