お暑うございます。皆さまお元気でいらっしゃいますか?
今はクーラーのお陰で、扇子や団扇の出番が少なくなりましたが、夏場のきものまとい人の帯には、扇子
が上品にたたずんでいます。扇子は意外にも安時代初期に日本で生まれたそうです。落語の世界では通年
大活躍、2年前に開催しました「立川談慶独演会」でも、談慶師匠は、扇子を巧み操っていらした。。。
いろいろなものに変化します。たとえば、筆・箸・タバコ、刀・しゃもじ・釣り竿 、、、扇子を使って
の噺の中の効果音 「トントン」などと、大活躍です! 伝統文化には、なくてはならないものですね。
盛夏は扇子さんは、大モテ! でも野分が吹き始めると、段々手にとることが、少なくなってきます。
「忘れ扇」とは、涼しくなって、忘れられた扇のことで、「捨て扇」とも呼ばれたそうです。
文学の世界では、ひと夏の恋人に忘れられた傷心の女性、、、そんなたとえをすることもあるようです。
昔は感情を、きもの袖の仕草で表現したようです! 奥ゆかしいですね。
日本語には、独特な感性があり、それは、所作にも通じるものがあるような気がします。
「温故知新」という言葉の凄さを、かみ砕いてみたいと思いました。。。