着付けをやっているせいか、「結ぶ」という言葉とは、とりわけご縁が多い気がします。紐・伊達締め・帯・帯揚げ・帯締め などを結ぶ。他に連想出来るものは、家族愛・縁・契り・結束などが連想出来ます。。。
靴の紐を結ぶ、風呂敷を結ぶ、荷作りの紐を結ぶ、そんな結ぶもありますが、子供の頃は不器用で、ただ結び上げることに熱中し、美しさは二の次でした。そして、今も不器用は続行中です。そんな私が、後年着付けをしているなんて、目が点でござる。
着付けでの最終章のお仕事は、帯締めを結ぶ!
帯締めの着姿全体の占有率は、至極少ないけれど、存在感は大きく、目に付きます! 結んだ帯の形をお守りする、重要なお役目も果たしています。
私は、一時「青」の帯締めに凝っていました。帯揚げは反対色(補色)で合わせ、効き色の「青」は、帯締めだけにしていました。不思議なことに、いろいろな組み合わせに、対応してくれ、便利でした。が、その後、同色の帯締めに出会えず、つかの間の好物色として、君臨してくれました!
きもの文化の凄い所は、衣紋(えもん)を抜いたり。(衿を後ろに引くことで、男性は衣紋抜きはしません。)背中に帯を配したり、紋を付けたり、背面に美を置いています。肉眼では見えない自分の背中を、一生懸命にお化粧する女性の姿は、いじらしくありませんか?
お暑いですので、どうぞ、お体をおいといくださいませ。