東京四ツ谷の紀尾井ホールで、鶴澤寛也さん主催の

「女流義太夫演奏会 第17回 はなやぐらの会」が開催されました。

 

「近頃河原の達引」堀川猿回しの段

 

浄瑠璃    竹本駒之助(人間国宝・文化功労者 )

三味線    鶴澤寛也

ツレ     鶴澤津賀花

 

―登場人物ー

与次郎   京の都は堀川に住む猿廻し

おしゅん  祇園の遊女で与次郎の妹

伝兵衛   おしゅんの愛人

 

ーあらすじー

井筒屋伝兵衛と祇園の遊女おしゅんは深い仲、伝兵衛が起こした殺人事件で

おしゅんは実家に戻された。そこには目の不自由な母と猿回しの兄が暮らし

ていた。人目を忍んでお尋ね者の伝兵衛がやって来た。二人を別れさせたい

兄と母、事の起こりは自分にあると伝兵衛との心中を望むおしゅんの、心

に打たれた母と兄は、お俊と伝兵衛が一緒に出て行くことを許した・・・。

その悲しい門出に兄は、めでたい猿回しで見送った。

 

太棹三味線のえもいわれぬ響きに、何度も寛也さんの指先を、見入ってしまった。

猿回しの場面には、ツレ弾きが入られて、おふたりで演奏。。。

浄瑠璃は難しくて、なかなか理解できないのですが、竹本駒之助さんは、いつもな

がらの熱演でした!

 

 

 

 

古い時代でも、現代でも、心根の優しさは、普遍t的のようです!

初めて、寛也さんにお会い時から、「才色兼備」「凛とされている」

「お仕事に勤しまれる」そんなお姿は、眩しく、素敵に、感じます。。。

 

また、会によく出演され1月に他界された作家の橋本治さんの思い出を

寛也さんと、俳優の篠井英介さんが、明るく楽しそうに。お三人の関係

の良さが偲ばれました。ご冥福をお祈り申し上げます。。。

 

きもの着付け教室 衣香 糸賀文音