笹島寿美先生の 「心地よくも切れのいい きもの学」より
笹島先生が銀座で着付け教室を始められて、10周年記念パーティを開催、ピアノを演奏された方は、藤色の訪問着をまとわれていたそうです!
ピアノ弾く指の動きに揺れる袖
ヴェートーベンの曲は流れて
この際、先生は多くの方と共に常に着ることの少ない訪問着をまとわれたそうです。世代や社会環境の変化で時間の過ごし方や楽しみ方も変わり、当然ながら訪問着を着ることは少なくしまったことは否めないと・・・。
先生はこんなことも書かれています。
伝統文化は、長い年月の中で古人が絶対的な体験と現象に基づいて、諸々の角度から伝えてきたものでありましょう。若者だけに限らず現代人が時代の波にのり、流動的文化に一喜一憂している様を見ると、その光景を横目にしながら逆にきもの世界への正視を強くします。
ある日、若い女性のウール素材のカジュアルなきものに礼装用の帯の組み合わせに出会われ、強烈な打撃を受けられ複雑な思いと、同時に、和服文化を専門とする一人として間接的ではあるが責任を感じられたそうです。
先生の和装文化への真摯な思いが、伝わってきます!
今宵は、このくらいでお暇を。
あとは、アレコレをお読みくださいませ。 *アレコレの購読方法は、こちらから
応援・ポチつとありがとうございます。
アレコレの表紙、素敵なクリスマスの帯です!
衣香(KINUKA) 糸賀文音