今朝の空を遠近法で例えると、遠くの山並みの上には、きものの反物がうねりながら、長く横たわったような雲が、浮かび。 近くの空は一点の雲もおらず、どこへ、遊びに行っているのかしら? 青空が気持ち良さを運んできてくれていますが、 好物の羊雲とのお目もじは、未だ叶わず。

きものの世界には、季節先取りなど、自然と一体となった美意識や、まとい人には直接見ることが出来ない後ろ姿への、心配り。 それだけでなく、隠れてしまう所まで、並々ならぬ配慮がなされています。

なんと、心憎い文化なんでしょうか!

そんな文化の中で、背面を美しく装う。。。「背面化粧」という言葉が、いたくお気に入っております!

 

 

衣香の卒業生の美しい背面で、顔・指先・しぐさなど全身から癒しを放出させてくれていました!! きものは細長い反物を、衿・袖・前身頃・後ろ身頃・衽に裁ったものが、縫い合わさった左右対称のものです。

この長い直線の布で縫われたきものを、体に添わせるという感じよりも、体に「吸いついている!」感じでしょう。 きものとまとい人が、「同化!」して、美しいまとい人に。。。

努力ときものへの思い(愛情)が、とても感じられます!

有難いことに、卒業生たちと今でも、交流があります。きものを介してのご縁でしたが、それぞれがいろいろな経験をして、ますます魅力的に輝いています!

 

「自分以外の方々は、人生の師!」という自論は、間違っていないと思う場面が、幾重にも。。。