そろそろ蛍に会える頃と思い、横浜三渓園の「蛍の夕べ」へ期待を持たずに、検索をしたところ、コロナ過で中止になっていました。夏の訪れを感じさせてくれる催しのひとつで、残念です。(仕方ないことですね。)
薄羽織 袂に放つ ほたるかな 高橋淡路女
脂粉なき 少女とともに 蛍狩 山口誓子
すつと来て 袖に入たる 蛍哉 杉山杉風
夜に光を放つ幻想的な蛍と、今年はご対面できるのでしょうか?
蛍が遊ぶきものの反物があったのですが、縫いずらい素材でお針が不得意な私は、そのままにしておりました。ある時、友人がきものをまとい始めて、数がほしいとつぶやいた。 反物でよかったらと、伝えしましたら、喜んでもらってくれました。 しばらくすると、あの蛍のきものをまとい、お出ましに!! それもお母さまにご指導頂きながら、自分で仕上げたきものにとなっていました。 「凄い!」 きものを大事にしてくれる人の所へたどり着き、安堵しました。
「蛍さん、よかったね!」
かたまるや 散るや蛍の 川の上 夏目漱石