夏時候のご挨拶文に使われる「蝉時雨」。たくさんの蝉の鳴き声が、時雨の音のように聞こえることから名付けられたようです。時雨より、もっと激しい雨は「蝉嵐」とか。

蝉は土の中で過ごす時間(幼虫期)に比べて、土の外の時間(成虫期)の方が大変短いです。子孫繁栄のために、最後のご奉仕をします。。。

 

 

残念ながら、私は蝉模様の、きものや帯を持っておりません。ネット上には越後上布に、蝉や蜻蛉が配された、涼しげで、個性的な模様がございました。

「時雨」のはいる言葉、

青時雨 黄身時雨 小夜時雨 虫時雨 袖時雨(袖に涙が落ちる) 片時雨(空の一方が時雨、もう一方が晴れている) 村時雨(晩秋から初冬にかけて、ひとしきり激しく降っては止み、止んでは降る雨)

蝉の声が聞こえ始めたら、梅雨が撤退! まだ、蚊とは、ご対面内なし。だから愛されてもいない!

おもろい、夏目漱石さんの一句を。。。

「たたかれて 昼の蚊はく 木魚かな」

では、また。

お写真は、ぱくたそさんから頂戴致しました。