今日も、お歯黒と眉剃りに誘われて。。。

奈良時代~戦国時代。そして、江戸時代へとお歯黒の習慣は続き、その過程で、男女のものであったお歯黒は、女性だけの習慣と姿を変えた! 上流階級だけのものだったのが、一般庶民にも浸透していった! 江戸時代には、公家を除いて、武将のお歯黒は廃れたが、一方庶民の女性は、結婚すると“夫に貞節を尽くす” ために、歯を黒く染め、眉を剃っていました。

幕末~明治初期に来日した外国人は、お歯黒の既婚女性を見て、女性差別と明治政府を批判。明治元年と3年に、華族を対象にお歯黒禁止令が発令されましたが、改まらず。明治6年明治天皇と皇后が、率先しお歯黒と眉剃りを禁止されてから、庶民のお歯黒も徐々に廃れていったとか。

 

 

お話は変わるのですが、「駆け込み女と駆け出し男」という、鎌倉の駆け込み寺で、有名な「東慶寺」を舞台にした映画がありました。その中で、満島ひかりさんが、「お歯黒&眉剃り」のお顔でご登場、驚いた! 色気漂うインパクトのあるお顔で、すばらしい演技されていました。 ご出演者が、それぞれに凄かった! 大泉洋 戸田恵梨香 樹木希林 (敬称略)、その他そうそうたる面々でした。

江戸幕府公認の縁切寺「東慶寺」で、繰り広げられた物語。離縁を覚悟に駆け込んで来る訳あり女性たちに、聞き取り調査を行う方々、さまざまなトラブルに巻き込まれながらも、女性たちの再出発を手助けしていました。。。

 

井上ひさしさんが、晩年11年をかけて執筆された、時代小説「東慶寺花だより」を、映画化されたものだそうです。井上さんは鎌倉で、数回かお見掛けしたことがございます。素敵な作品を、お書きになられていらしたのですね。。。