「清明」に入りました。 清明/初候 「燕来る」 4/4~4/19

清明とは、万物が清らかな春の光の中で、生まれ変わったかのように、新しく光を放つ!ツバメが東南アジアから飛来し、軒先などに巣を作り子育てを始める。営巣は家が繁盛すると言い伝えられているそうです。

 

 

突然話が飛びますが、私は着物染色家の佐藤節子さんがご提案されている「ずらしの美学」という、お言葉に心酔しております。佐藤さんは、このようにおっしゃています。

着物の世界では上手く季節を自分の身に取り組むことです。四季折々の素材と柄を中心に考えて、この事に精通していけば、自然とお洒落も上級者になれるでしょう。

季節に合わせて季節の着物を身にまとうというのは、まず当たり前なお洒落として誰もがしていることです。そこで、もう一歩踏み込んで、季節をほんの少しだけ先にずらしてみるのはどうかというのが今回の提案です。お洒落は季節をやや先駆けないといけません。

そして帯は着物より半歩季節を進めて見ると、尚、素敵です。少しづつのずらしが効いて来ます。素材感も、柄行きもです。私はこのテクニックをずらしの美学」と呼んでおります。

 

単に季節先取りと申すより、「ずらしの美学」は、奥行きのあるきものの世界が、自分の目の前に広がってくれそうです!

佐藤節子さんの キモノ新空間「ずらしの美学」から一部抜粋(茶文字)、佐藤さんのご了解を頂き、感謝を申し上げます。