冬が来ると、締めたくなる染め帯です。

きものよりは、背面(帯)で季節を表現するのが、好きでした。

最近は、季節感のない帯に、心惹かれることが多くなってきました。

 

 

 

門前町で育ち、広いお寺が遊び場だった! 百花繚乱、一年中綺麗な花が咲き乱れていました。

特に、冬の椿が好きだった。。。

細い枝に落ち椿をさして遊んだ。母から、お寺の花は摘んではいけないと.キツイお達しがあ

り、落ち花で遊び、家に持ち帰ることは、しなかった。

みかん色の夕映えに送られながら、ゆるい階段を速足で下った。今もみかん色の空が好き!

 

振りかえると、お寺の木や花などの植物は、正しい呼吸して、美しい景色を見せていてくれた。

気持ちの良い空間で育ったことは、今思うと、幸せなことであった!

 

きものと付き合うようになって、呼吸や丹田の重要さを知り、無理なく自然に生きたいと願う。

 

椿柄のきものや帯は、未だ私に得も言われぬ安らぎを、運んでくれます。。。