幸田文さんのご著書 Γきもの」から、着付けの参考になるところを
抜粋させて頂きました。
主人公のるつこさんが、おばあ様から教えて頂いたこと。。。
おばあさんはしきりに、からだで覚えなさい、 といった。
踵(かかと)にさわる感じで、着丈のちょうどよさがわかる。
ふくらはぎへまといつく感じを覚えれば、裾のしまり具合がわかる。
腰の何処へ紐をわたせば、きりりと軽快に感じるか。どんな強さにしめればいいか。
みんなからだで覚えてしまえ、 という。
おばあ様は、
Γからだにぴったりとしたのが好きな人もいれば、ざくざくに着るのが好みだ、
という人いるし、気持のよしわるしは、自分でしかわからないものなんだからね。」
だから今ここで根をつめて練習して、一度ではっきり身にこたえておぼえてしまえば、
あとは苦労なく着られる、といって介添され~ るつ子はこつらしいものをおぼろげに
感じとっていた。袖口明をひけばれ襟の線が立ち、袖付をひけば胸のまるみが浮く、と
おばあ様はぐいぐい教えこんだ!
糸賀の感想です。
これをしっかりと体で習得することだけでも、凄いことです。
文学から教えて頂いた 「知恵」です。。。
幸田文さん、ありがとうございました。
追記、過去ブログはいずれ姿を消すことになりますので、ご参考にして頂きたい
ブログは、加筆したりして、再登場させて頂きます。
きもの着付け教室 衣香(KINUKA)糸賀文音