先日着物デビューで、母と着物をリレーをしてくれた叔母2人と、京都旅行をして来ました。叔母達とは現地で待ち合わせだったのですが、私が着付けを習い始めた事は、言っておりませんでしたので、想定外の私の着物姿に、2人共とても驚いていました。又、亡き祖母の着物を纏っていた事も、大変喜んでくれました。
実はまだまだ着付け初心者で、しかもそれまで着物で外出した試しもありませんでしたので、着付けに関しては勿論の事、着崩れや着物合わせ等も含めて、
『着物で旅行をする』という事は私にとっては、あまりにも無謀である様に、思えて直前まで悩んでおりました。
しかし、祖母の遺品整理で、着物を送ってくれた叔母達に、お礼を兼ねて着姿を見てもらいたい思いもあり、こんなチャンスは滅多にないので、勇気を出してチャレンジしました。
4日間着物のみで過ごしましたが、あれだけ危惧していた着崩れや、慣れていない窮屈感もなく、普段よりゆっくり歩いた為か、疲れも全く感じませんでした。帰宅してみると、計り知れない不安があったはずなのに、何の問題もなく終えられ、もっと着物を纏って出掛けたい！ と強く思い、達成感と共に、寧ろ出掛ける自信すらついてしまいました。
今回の着物で旅行する…という事を、悩んで先生に打ち明けた際、
「不安だったら腰紐を抜かないでも良いわよ」
と仰っていただいたのも、自信のない私には心強かったです。着崩れしたら先生に申し訳ない気持ちもありましたので、背中を押していただき、感謝しております。
4日間着物のみで過ごす事が出来て、本当に良かったです。せっかく着物と御縁が出来たのですから、これからは着る機会を、もっともっと増やしていきたいと思います。
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衣香（KINUKA） 糸賀文音
