今のお空は暗黒色、虫たちのオーケストラは終わりを、知らないようです。
夏物きものの手入れをしながら、次の季節の色無地きものを眺めています。昔は模様がないきものが大好きだった私でしたが、今は柄、ガラ、がら、が面白くて、手を通すことが減ってしまった色無地のきものたちがいます。写真のきものは、普段使いの色無地きものです。
・色無地とは、白生地の地紋有無にかかわらず、黒以外の一色に染めたきものです。
・色無地は、紋の数で、格が決まります!
・紋なし ・一つ紋 ・三つ紋 ・五つ紋
カジュアル ← → フォーマル
地紋がある、なし
礼装用には地紋がある場合が多く、地紋によっては慶弔両方に使えます。慶事用には吉祥文様、流水は慶事・弔事のどちらにも使えます。ない場合にはカジュアル的なきものになります。
色無地きものひとつだけとっても、こんなに奥深い意味があります。。。
先人たちの賢さ、優雅さ、きめ細かな成り立ちなど、本当にご尊敬申し上げます。