「卯波」という美しい言葉が目にとまった! 旧暦4月頃に立つ波で「卯月波」とも呼ばれるそうです。風の強い日の高波で、荒々しさも持ち合わせている!
奇遇にも私が好きな 俳人・鈴木真砂女さん(1906~2003年)が、女将をされていた銀座の小料理の屋号と同じということを、知りました。命名のご真意はわかりませんが、真砂さんに、ぴったりという感じがします。
俳句からの勝手な類推ですが、凛とした知性・情熱的な恋を真剣に生き抜かれたように、感じます。。。 単衣・帯・足袋などが出てくる俳句が多く、それらに真摯なお気持ちをを託されたのでしょうか?
羅(うすもの)や 人悲します 恋をして
恋すでに 遠きものとし 単帯
夏帯に 泣かぬ女と なりて老ゆ
愛憎の かくて薄るる 単衣かな
わがくらし 夏足袋に 汚点許されず
ほととぎす 足袋脱ぎ捨てし 青畳
単帯 しゃっきり締めて にくまれて
夏のきもの・帯・足袋などの俳句をたくさん詠まれています! 宇野千代さんもおきものがお好きで、たくさんの情熱的恋をされた方でした。お二人ともおしゃれで、生涯現役でしたね!!
あるときは 船より高き 卯浪かな
人生は、波の上に立つこともあれば、底に落ちることもある。 真砂女さんの力強い俳句です。