今朝、飛来してきたものは、糞掃衣(ふんぞうえ)&雑巾、何を意味するのかしら (笑)

昔人たちのエコ活動のひとつに「きもの」を、よくブログで書かせて頂きました。その道すがら、糞掃衣との出会いがあった! 糞掃衣とは、不要になったぼろ裂を洗い清め、重ね合わせて縫い綴った袈裟のこと。十二頭陀行のひとつで、初期仏教の修行僧は、執着を捨てるために、糞掃衣をまとっていた!

十二頭陀行とは、煩悩をふるい落とし、衣食住の欲望を払い捨てることが、頭陀。少欲知足、吾唯足知、足るを知る域に、達するため、修行の道として定められたそうです。

 

きものは誕生してから、エコ変化していく!
例えば、
きもの →羽織・長じゅばん・帯・ことものきもの →寝巻・布団や座布団の皮・風呂敷 →おしめ →雑巾 →燃やし灰
お役目を果たすと、燃料と化す。燃やした灰までが、有効活用されました。

 

衣香で大好評でした講習会「菱刺しバッグ作り」がありました。青森県南部に伝わる菱刺しは、寒い東北の地で、耐久性の強化や保温性を図る工夫から始まったものでした。その刺繍の感性の素晴らしいことに、先人たちに脱帽! そんな菱刺しは、今や帯やバッグに施されて、素敵なアイテムとして愛用されています。
 

 

 

ちくちく針を刺すものに、雑巾がありました。暮らしにはなくてはならいものです。子供の頃、学校へ持っていった母の雑巾は、古いきものを活用して、一面に縫い目がありました。今の雑巾のように美しくはなかったですが、得も言われぬ味わいがありました。バケツの縁にかけられた雑巾が、とても懐かしい思い出されます。

 

先人たちの暮らしの、衣食住どれをとっても、無駄がなく合理的、環境破壊もなく、物を大切にする心が伝わってくる。素晴らしい!

 

少し昔の暮らしに、戻りたいぁ!