きものは、一枚の細長い布から仕立てられています! 裁断をしてしまった布は、やりくりすれば、元の布に帰り、再加工が可能です。暮らしの中で和裁が必須条件であった時代は、多くの女性が針を持ち、生きるためだけでなく、やりくりを楽しみにしていらした方も。勝手に推察しています。今はきものを縫える人は少なくなり、仕立て直しにお金が掛かります。リーズナブルなリサイクル品が、多く出回っています。

 

きものの凄いところは、染のきものは染め直し、織物のきものは裏返しをすれば、再生できます。現代ならばこんな工夫も、楽しい! きもの→羽織・長じゅばん・帯→洋服に転身・バッグ・半襟などの小物→裂いて帯などに再生、まだまだ、いろいろあると思います。

昔ならば、布団の皮、おしめ、縫い糸まで再利用。 そして最後の最後は、燃やして洗剤に。。。物を大切にして、無駄のない暮らし方をしていましたね。

 

 

 

 

身内から子や孫へ伝承されるリレーきものは、単なるきものだけの伝承ではなく、温かい心をも感じられ、ぞんざいにあしらえない。。。

お彼岸のせいでしょうか?  亡き母のきものをまといたくなりました。