深夜に読み耽っていた書物の一文に「羽衣帯」という美しい言葉があったが、寝ることを選択し,追及保留にしてしまった。それを今朝はブログに書かせて頂いております。

「日本服装小辞典」のなごや帯の項では、

大量生産を始めたのは京都の帯屋で,京都から再び名古屋に流れてきたのを中村呉服店では「名古屋帯」の名で売ったのが流布し,しだいに定着していったようです。髙島屋の『百選会百回史』によると,なごや屋帯は大正11年羽衣帯の名で,手軽で経済的な新案帯として売り出されたとあります。また初めは染帯であったが,のちには織帯にもされ,昭和3年ごろには大流行した。

 

 

衣香でも、普段のおしゃれ帯として名古屋帯は人気があります。

・袋帯より手軽に結べて、価格も安価であること。

・染め・織り・素材など、種類が豊富での選択が、愉しい。

・名古屋帯はフォーマルにはNGですが、金糸・銀糸などが入った名古屋帯なら、セミフォーマ ルの場面には、OKなので、母の昔の帯を、活用している。

そんなご意見を伺ったことがあります。

名古屋帯は、おしゃれ着の恋帯としては、申し分ないですね。

 

「夏帯の数に昔の恋の数」  武居國子