2月8日あるいは12月8日は、日々の暮らしの中での針仕事で、古くなった針、折れ
た針を、供養する日です。
裁縫の上達や、針仕事で怪我をしないようにと願いを込めて、お餅やこんにゃくなど
の柔らかい物に刺したそうです。お寺・神社に納めたり、川に流して、供養した。。。
記憶が定かではありませんが、和裁が達者な宇野千代さんは、経済的に苦しかった頃
解いて、洗って、縫う、いつも同じもきものをまとっていると、人様は思ったかもし
れないが、ご自分では常に清潔にされていたそうです。 袷のきものも、裏を取って
単衣に、逆もあったのではと、類推出来ます。 きものの凄さと、それをまとう方々
の知恵も感じます。
お洒落な宇野さんは、きっと毎年たくさんの針のご供養をされたでしょうね。